経カテーテル的大動脈弁置換術 (TAVR) 術後に非心臓手術を施行された5例の検討

「抄録」「目的」: 重症大動脈弁狭窄症 (AS) は, 非心臓手術における心血管合併症のリスク因子である. 経カテーテル的大動脈弁置換術 (TAVR) が, Severe ASを有する非心臓手術患者の治療として有用な可能性があるため, 当院で行った5例について検討した. 「方法」: 非心臓手術前にTAVRを行った5例についてのケースシリーズ研究「結果」: 5例の年齢の中央値は87歳だった. TAVI施行から非心臓手術までの待機期間の中央値は78日で, いずれも非心臓手術周術期に心血管合併症を生じることなく管理することができた. 「結論」: 重症ASを有する非心臓手術の患者に対し, 術前にTAV...

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Published inCardiovascular Anesthesia Vol. 24; no. 1; pp. 55 - 60
Main Authors 山下敦, 鈴木將嗣, 安藤寿恵, 松田弘美, 杉村憲亮, 戸田雅也, 岡本浩嗣
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本心臓血管麻酔学会 01.08.2020
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ISSN1342-9132

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Summary:「抄録」「目的」: 重症大動脈弁狭窄症 (AS) は, 非心臓手術における心血管合併症のリスク因子である. 経カテーテル的大動脈弁置換術 (TAVR) が, Severe ASを有する非心臓手術患者の治療として有用な可能性があるため, 当院で行った5例について検討した. 「方法」: 非心臓手術前にTAVRを行った5例についてのケースシリーズ研究「結果」: 5例の年齢の中央値は87歳だった. TAVI施行から非心臓手術までの待機期間の中央値は78日で, いずれも非心臓手術周術期に心血管合併症を生じることなく管理することができた. 「結論」: 重症ASを有する非心臓手術の患者に対し, 術前にTAVRを行うことで安全に管理できた.
ISSN:1342-9132