目標都市像を踏まえた景観形成における合意形成過程に関する研究 函館市における基準遵守建物による高さ問題を事例として

函館市では景観条例により建物の高さが制限されているが、基準値より低い建物による紛争が発生しており、基準の緩さを指摘できる。これは函館市に限ったことではなく、全国的に同様の紛争が発生する可能性があり、紛争の構造を分析しておく必要がある。調査により、条例制定時に目標都市像が未確立であることを見逃したことから目標都市像の議論が停止したこと、不満は存在するが紛争まで発展していないことが阻害要因であることがわかった。今後は目標都市像の議論を再開し、継続する必要がある。...

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Published in都市計画論文集 p. 14
Main Authors 岡崎, 篤行, 松井, 大輔
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本都市計画学会 2007
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ISSN1348-284X
1348-284X
DOI10.11361/cpij1.42.0.14.0

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Summary:函館市では景観条例により建物の高さが制限されているが、基準値より低い建物による紛争が発生しており、基準の緩さを指摘できる。これは函館市に限ったことではなく、全国的に同様の紛争が発生する可能性があり、紛争の構造を分析しておく必要がある。調査により、条例制定時に目標都市像が未確立であることを見逃したことから目標都市像の議論が停止したこと、不満は存在するが紛争まで発展していないことが阻害要因であることがわかった。今後は目標都市像の議論を再開し、継続する必要がある。
Bibliography:14
ISSN:1348-284X
1348-284X
DOI:10.11361/cpij1.42.0.14.0