作業療法学生に対する学修チューター制の効果検証 ー継続の賛否に関する要因分析からー

大学で作業療法学を専攻する 1.2 年次生が勉強に難渋する解剖学等の科目に関するリメディアル教育として,教員がチューターとなって支援にあたる学修チューター制(以下,チューター制)を実践した。チューター制では,学生が小グループの協同学習を通じて学力向上を目指し,教員は効率的な学習方法や個人学習の進捗確認と共に,学生同士の学び合いを促した。その実施後アンケートの結果,チューター制を有効であると評価し,今後も継続することに賛成な学生が多かった。継続の賛否に関する要因分析では,少人数での勉強で意欲が向上し,学生同士や教員とも良好な関係を築けた学生は,有意にチューター制を継続したいと思っていた。一方,継...

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Published in植草学園大学研究紀要 Vol. 14; pp. 69 - 75
Main Authors 千田, 直人, 池田, 恭敏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 学校法人 植草学園大学 31.03.2022
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ISSN1883-5988
2433-555X
DOI10.24683/uekusad.14.0_69

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Summary:大学で作業療法学を専攻する 1.2 年次生が勉強に難渋する解剖学等の科目に関するリメディアル教育として,教員がチューターとなって支援にあたる学修チューター制(以下,チューター制)を実践した。チューター制では,学生が小グループの協同学習を通じて学力向上を目指し,教員は効率的な学習方法や個人学習の進捗確認と共に,学生同士の学び合いを促した。その実施後アンケートの結果,チューター制を有効であると評価し,今後も継続することに賛成な学生が多かった。継続の賛否に関する要因分析では,少人数での勉強で意欲が向上し,学生同士や教員とも良好な関係を築けた学生は,有意にチューター制を継続したいと思っていた。一方,継続に消極的な者は,有意に通学時間が長く,休日の睡眠時間が短かった。また,GPAも高い傾向にあり,効果的な個人学習が定着していることが確認できた。
ISSN:1883-5988
2433-555X
DOI:10.24683/uekusad.14.0_69