超小型3軸加速度センサーを用いた内側型変形性膝関節症に対する各種足関節固定型足底板の効果の比較
「はじめに」変形性膝関節症(膝関節症)は関節軟骨の変性, 磨耗による退行変性と, 軟骨および骨の新生と増殖による, 慢性, 進行性の疾患である. 中年以降の関節疾患としては最も頻度が高い疾患で, 病型には内側型, 外側型, 膝蓋型, 全型に分類される. 日本人の場合は内反変形を伴う内側型が全体の約90%を占めるといわれている. 内側型の膝関節症では内側の関節面を中心とした破壊性変化の進行により内反変形の悪化をきたし, さらに関節周辺の靭帯やその他支持組織の機能低下などにより膝関節の外側への動揺性が出現すると歩行時に膝の外側が側方に押し出されるlateral thrustが認められる. このよう...
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| Published in | 日本関節病学会誌 Vol. 27; no. 1; pp. 13 - 23 |
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| Main Authors | , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本関節病学会
2008
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| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1883-2873 |
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| Summary: | 「はじめに」変形性膝関節症(膝関節症)は関節軟骨の変性, 磨耗による退行変性と, 軟骨および骨の新生と増殖による, 慢性, 進行性の疾患である. 中年以降の関節疾患としては最も頻度が高い疾患で, 病型には内側型, 外側型, 膝蓋型, 全型に分類される. 日本人の場合は内反変形を伴う内側型が全体の約90%を占めるといわれている. 内側型の膝関節症では内側の関節面を中心とした破壊性変化の進行により内反変形の悪化をきたし, さらに関節周辺の靭帯やその他支持組織の機能低下などにより膝関節の外側への動揺性が出現すると歩行時に膝の外側が側方に押し出されるlateral thrustが認められる. このようにlateral thrustは末期の内側型膝関節症に特徴的な所見であり, lateral thrustの動的変化を定量的に評価することは治療効果を判定する上でも意義が大きいと考えられる. |
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| ISSN: | 1883-2873 |