症候障害学による臨床思考過程の実践
本講演では, 1)症候障害学とは, 2)動作分析の位置づけ, 3)動作分析の要素, 4)動作分析の手順, 5)動作ごとの特徴と分析・介入のポイントについて触れる. 「1, 症候障害学とは」理学療法とは, 対象者のさまざまなニーズに応え, 障害の回復や予防を通して健康観を改善して, 最終的には健康寿命の延伸に寄与することである. 実践を進めるうえでは, 健康状態(疾患・障害), 病期, 発達段階(小児, 成人, 高齢者等), 重症度, 介入の場(病院, 施設, 在宅等), 個人因子を考慮した, 標準的な臨床推論(clinical reasoning)の明示化と, 具体的な要素や手順が提示される必...
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| Published in | 理学療法科学 Vol. 24; no. suppl-2; pp. 23 - 25 |
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| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
理学療法科学学会
10.03.2009
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| ISSN | 1341-1667 |
Cover
| Summary: | 本講演では, 1)症候障害学とは, 2)動作分析の位置づけ, 3)動作分析の要素, 4)動作分析の手順, 5)動作ごとの特徴と分析・介入のポイントについて触れる. 「1, 症候障害学とは」理学療法とは, 対象者のさまざまなニーズに応え, 障害の回復や予防を通して健康観を改善して, 最終的には健康寿命の延伸に寄与することである. 実践を進めるうえでは, 健康状態(疾患・障害), 病期, 発達段階(小児, 成人, 高齢者等), 重症度, 介入の場(病院, 施設, 在宅等), 個人因子を考慮した, 標準的な臨床推論(clinical reasoning)の明示化と, 具体的な要素や手順が提示される必要がある. 症候障害学とは, 対象者の仕草やためらい等を含めた動きの観察・分析を基軸として, 主訴や障害の原因を究明して問題解決を図ると同時に, 日常生活活動や健康観の向上に資する介入を行う思考過程と実践内容である(図1). |
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| ISSN: | 1341-1667 |