食品添加物に関する研究 (第1報) 食品よりデヒドロ酢酸の分離定量法の検討

食品に含まれるデヒドロ酢酸 (DHA) の分離測定について抽出法, 加水蒸留法および水蒸気蒸留法の3者による比較分離を行なった. その結果, 水蒸気蒸留法が他の2法に比べ, 回収時比較的妨害が少なくデンプン食品で96.5%の好回収結果を示した. 水蒸気蒸留に際しては, あらかじめ試料に食塩を飽和したのち酒石酸0.7gを入れて蒸留し, 留液を0.5N NaOH溶液4ml中にうけ留液量を100mlうけ, これを紫外部吸光度測定法により波長290mμで定量することによってジュース, しょう油, デンプン食品, バター, チーズ等よりDHAを分離定量できる結果を得た....

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Published in食品衛生学雑誌 Vol. 7; no. 3; pp. 199 - 203_1
Main Authors 西条, 達也, 佐谷戸, 安好, 仲田, 典子, 岡崎, 政智
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 05.06.1966
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.7.199

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Summary:食品に含まれるデヒドロ酢酸 (DHA) の分離測定について抽出法, 加水蒸留法および水蒸気蒸留法の3者による比較分離を行なった. その結果, 水蒸気蒸留法が他の2法に比べ, 回収時比較的妨害が少なくデンプン食品で96.5%の好回収結果を示した. 水蒸気蒸留に際しては, あらかじめ試料に食塩を飽和したのち酒石酸0.7gを入れて蒸留し, 留液を0.5N NaOH溶液4ml中にうけ留液量を100mlうけ, これを紫外部吸光度測定法により波長290mμで定量することによってジュース, しょう油, デンプン食品, バター, チーズ等よりDHAを分離定量できる結果を得た.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.7.199