「看護の教育的関わりモデル」を活用した教員とのアクションリサーチによる看護師の実践に対する認識の変化
要旨 本研究の目的は，「看護の教育的関わりモデル（TKモデル）」を活用した学習会・事例検討会による，看護実践に対する看護師自身の認識変化を明らかにすることである．この研究は，アクションリサーチの手法を用いて検討した． 研究方法は参加型アクションリサーチとして，A病院の看護師を対象に学習会・事例検討会を計11回開催した．学習会・事例検討会における参加看護師の発言内容をその意味の類似性と相違性から質的帰納的に分析した． 各回の参加者は3〜8名であり，全回参加した看護師は1名であった．看護師の実践に対する認識の変化には，【実践過程から自己の教育的関わりの特徴や意義に気づく】，【患者の言動を通して生活...
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| Published in | 日本看護科学会誌 Vol. 36; no. 1; pp. 19 - 26 |
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| Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本看護科学学会
2016
公益社団法人 日本看護科学学会 |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0287-5330 2185-8888 |
| DOI | 10.5630/jans.36.19 |
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| Abstract | 要旨 本研究の目的は，「看護の教育的関わりモデル（TKモデル）」を活用した学習会・事例検討会による，看護実践に対する看護師自身の認識変化を明らかにすることである．この研究は，アクションリサーチの手法を用いて検討した． 研究方法は参加型アクションリサーチとして，A病院の看護師を対象に学習会・事例検討会を計11回開催した．学習会・事例検討会における参加看護師の発言内容をその意味の類似性と相違性から質的帰納的に分析した． 各回の参加者は3〜8名であり，全回参加した看護師は1名であった．看護師の実践に対する認識の変化には，【実践過程から自己の教育的関わりの特徴や意義に気づく】，【患者の言動を通して生活者として患者の人物像を描く】，【チームで実践を進めるための草の根運動にめざめる】という3テーマが見出された． |
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| AbstractList | 本研究の目的は，「看護の教育的関わりモデル（TKモデル）」を活用した学習会・事例検討会による，看護実践に対する看護師自身の認識変化を明らかにすることである．この研究は，アクションリサーチの手法を用いて検討した．研究方法は参加型アクションリサーチとして，A病院の看護師を対象に学習会・事例検討会を計11回開催した．学習会・事例検討会における参加看護師の発言内容をその意味の類似性と相違性から質的帰納的に分析した．各回の参加者は3～8名であり，全回参加した看護師は1名であった．看護師の実践に対する認識の変化には，【実践過程から自己の教育的関わりの特徴や意義に気づく】，【患者の言動を通して生活者として患者の人物像を描く】，【チームで実践を進めるための草の根運動にめざめる】という3テーマが見出された． 要旨 本研究の目的は，「看護の教育的関わりモデル（TKモデル）」を活用した学習会・事例検討会による，看護実践に対する看護師自身の認識変化を明らかにすることである．この研究は，アクションリサーチの手法を用いて検討した． 研究方法は参加型アクションリサーチとして，A病院の看護師を対象に学習会・事例検討会を計11回開催した．学習会・事例検討会における参加看護師の発言内容をその意味の類似性と相違性から質的帰納的に分析した． 各回の参加者は3〜8名であり，全回参加した看護師は1名であった．看護師の実践に対する認識の変化には，【実践過程から自己の教育的関わりの特徴や意義に気づく】，【患者の言動を通して生活者として患者の人物像を描く】，【チームで実践を進めるための草の根運動にめざめる】という3テーマが見出された． 「要旨」 本研究の目的は, 「看護の教育的関わりモデル(TKモデル)」を活用した学習会・事例検討会による, 看護実践に対する看護師自身の認識変化を明らかにすることである. この研究は, アクションリサーチの手法を用いて検討した. 研究方法は参加型アクションリサーチとして, A病院の看護師を対象に学習会・事例検討会を計11回開催した. 学習会・事例検討会における参加看護師の発言内容をその意味の類似性と相違性から質的帰納的に分析した. 各回の参加者は3～8名であり, 全回参加した看護師は1名であった. 看護師の実践に対する認識の変化には, 【実践過程から自己の教育的関わりの特徴や意義に気づく】, 【患者の言動を通して生活者として患者の人物像を描く】, 【チームで実践を進めるための草の根運動にめざめる】という3テーマが見出された. 「I. 緒言」 慢性病を有する入院患者は退院後も療養行動の継続が求められている. |
| Author | 伊藤 ひろみ 小長谷 百絵 小田 和美 安酸 史子 大澤 栄実 近藤 ふさえ 井上 智恵 大池 美也子 横山 悦子 小平 京子 岡 美智代 下村 裕子 小林 貴子 太田 美帆 道面 千恵子 河口 てる子 東 めぐみ 林 優子 恩幣 宏美 伊波 早苗 下田 ゆかり 長谷川 直人 滝口 成美 |
| AuthorAffiliation | 東京都済生会中央病院看護部 杏林大学医学部付属病院看護部 九州大学大学院医学研究院保健学部門 日本赤十字看護大学看護学部 草津総合病院 独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター 順天堂大学保健看護学部看護学科 上智大学総合人間科学部看護学科 札幌市立大学看護学部 東京家政大学看護学部 防衛医科大学校医学教育部看護学科 大森赤十字病院 大阪医科大学附属病院 自治医科大学看護学部 前砂川市立病院 群馬大学大学院保健学研究科 関西看護医療大学看護学部 日本赤十字北海道看護大学看護学部 大阪医科大学看護学部 横浜創英大学看護学部 |
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| Copyright | 2016 公益社団法人日本看護科学学会 |
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| References | Barney G. G., Anselm L. S. (1967)／後藤隆，大出春江，水野節夫（1996）：データ対話型理論の発見―調査からいかに理論をうみだすか，新曜社，東京 陰田隼貴，入口豊，上野大樹，他（2014）：反省的実践家としてのスポーツコーチに関する研究（I），大阪教育大学紀要第IV部門，62(2), 23–35. 南村二美代（2011）：問題解決アプローチによるセルフマネジメント介入が外来糖尿病患者の血糖コントロールに及ぼす効果，大阪府立大学看護学部紀要，17(1), 77–85. 亀田幸枝，島田啓子，渡邊由佳，他（2011）：出産クラス受講前後の妊婦の自己効力感と指導者のProfessional Learning Climateとの関連性，金沢大学つるま保健学会誌，34(2), 115–122. Schön D. A. (2001)／佐藤学，秋田喜代美（2003）：専門家の知恵，ゆみる出版，東京 秋田喜代美，恒吉僚子，佐藤学（2005）：教育研究のメソドロジー，東京大学出版会，東京 Glen W. W., Monika S., Margaret C. (2004): Developing and systematically implementing participatory action research, Arch. Phys. Med. Rehabil., 85(Suppl 2), S3–S12. 東めぐみ（2009）：看護リフレクション入門，ライフサポート社，東京 河口てる子（2006）：糖尿病教育のための「看護の教育的関わりモデルVer. 4.2」―熟練看護師のアドバンスドケアを可視化する―，プラクテイス，23(5), 511–518. Zada P. (2015): A research’s self-reflection of the facilitation and evaluation of an action research project with the Swedish social and care context, Glob. J. Health Sci., 7(3), 105–110. Sandra P. T., Howard R. P. (2002)／川原由佳里監（2006）：患者の声を聞く―現象学的アプローチによる看護の研究と実践，エルゼビア・ジャパン，東京 |
| References_xml | – reference: 東めぐみ（2009）：看護リフレクション入門，ライフサポート社，東京． – reference: 亀田幸枝，島田啓子，渡邊由佳，他（2011）：出産クラス受講前後の妊婦の自己効力感と指導者のProfessional Learning Climateとの関連性，金沢大学つるま保健学会誌，34(2), 115–122. – reference: 陰田隼貴，入口豊，上野大樹，他（2014）：反省的実践家としてのスポーツコーチに関する研究（I），大阪教育大学紀要第IV部門，62(2), 23–35. – reference: Sandra P. T., Howard R. P. (2002)／川原由佳里監（2006）：患者の声を聞く―現象学的アプローチによる看護の研究と実践，エルゼビア・ジャパン，東京． – reference: Schön D. A. (2001)／佐藤学，秋田喜代美（2003）：専門家の知恵，ゆみる出版，東京． – reference: 南村二美代（2011）：問題解決アプローチによるセルフマネジメント介入が外来糖尿病患者の血糖コントロールに及ぼす効果，大阪府立大学看護学部紀要，17(1), 77–85. – reference: Barney G. G., Anselm L. S. (1967)／後藤隆，大出春江，水野節夫（1996）：データ対話型理論の発見―調査からいかに理論をうみだすか，新曜社，東京． – reference: Zada P. (2015): A research’s self-reflection of the facilitation and evaluation of an action research project with the Swedish social and care context, Glob. J. Health Sci., 7(3), 105–110. – reference: Glen W. W., Monika S., Margaret C. (2004): Developing and systematically implementing participatory action research, Arch. Phys. Med. Rehabil., 85(Suppl 2), S3–S12. – reference: 秋田喜代美，恒吉僚子，佐藤学（2005）：教育研究のメソドロジー，東京大学出版会，東京． – reference: 河口てる子（2006）：糖尿病教育のための「看護の教育的関わりモデルVer. 4.2」―熟練看護師のアドバンスドケアを可視化する―，プラクテイス，23(5), 511–518. |
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| SourceID | medicalonline jstage igakushoin |
| SourceType | Publisher |
| StartPage | 19 |
| SubjectTerms | action research learning and case study meetings nurse's cognitions Nursing Practice Model for Patient Education (TK Model) アクションリサーチ 学習会・事例検討会 看護の教育的関わりモデル 看護師の認識 |
| Title | 「看護の教育的関わりモデル」を活用した教員とのアクションリサーチによる看護師の実践に対する認識の変化 |
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| ispartofPNX | 日本看護科学会誌, 2016, Vol.36, pp.19-26 |
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