回復期において脳梗塞後の上肢麻痺に対する課題指向型アプローチと機能指向型アプローチの上肢機能および使用行動に関する比較検討
要旨:当院では脳卒中後の麻痺手に対し,課題指向型アプローチ(TOA)とTransfer packageおよび機能指向型アプローチ(IOA)とTransfer packageのプロトコルがある.今回,これらの差について報告する.対象はTOA+Transfer package群7名とIOA+Transfer package群6名でそれぞれの上肢機能(FMA)および麻痺手の使用行動(MAL/AOU,QOM)について比較検討した.結果,FMAは有意な変化を認めなかったが(p=0.18),MALはTOA群がIOA群に比べ有意な変化を認めた(MAL AOU:p=0.04,MAL QOM:p<0.01).よ...
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          | Published in | 作業療法 Vol. 39; no. 2; pp. 162 - 169 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本作業療法士協会
    
        15.04.2020
     一般社団法人 日本作業療法士協会  | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0289-4920 2434-4419  | 
| DOI | 10.32178/jotr.39.2_162 | 
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| Summary: | 要旨:当院では脳卒中後の麻痺手に対し,課題指向型アプローチ(TOA)とTransfer packageおよび機能指向型アプローチ(IOA)とTransfer packageのプロトコルがある.今回,これらの差について報告する.対象はTOA+Transfer package群7名とIOA+Transfer package群6名でそれぞれの上肢機能(FMA)および麻痺手の使用行動(MAL/AOU,QOM)について比較検討した.結果,FMAは有意な変化を認めなかったが(p=0.18),MALはTOA群がIOA群に比べ有意な変化を認めた(MAL AOU:p=0.04,MAL QOM:p<0.01).よって,TOAは同じTransfer packageを実施したとしても,より効率的に練習で獲得した機能を生活に転移できる可能性が示された. | 
|---|---|
| Bibliography: | 研究論文 | 
| ISSN: | 0289-4920 2434-4419  | 
| DOI: | 10.32178/jotr.39.2_162 |