自律性を促進させるリーダーシップにおける師長とスタッフ看護師の認識の相違

要旨 目的:師長が意図するリーダーシップとスタッフ看護師が認識するリーダーシップがどのように関連するのかを明らかにする. 方法:師長自身及びスタッフ看護師が認識したリーダーシップを尋ねる無記名自記式質問紙を配布し,41部署の師長41人とスタッフ看護師592人のデータをマルチレベル共分散構造分析にて分析した. 結果:師長が意図したリーダーシップとスタッフ看護師が認識するリーダーシップの間には曲線関係があり,師長が意図したリーダーシップが中程度以上に高くなると,師長が認識するリーダーシップ得点が増加するほど,スタッフが認識するリーダーシップ得点は減少していた. 結論:師長が意図するリーダーシップと...

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Published in日本看護科学会誌 Vol. 41; no. 1; pp. 192 - 200
Main Authors 渡辺 真弓, 金井Pak 雅子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護科学学会 2021
公益社団法人 日本看護科学学会
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ISSN0287-5330
2185-8888
DOI10.5630/jans.41.192

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Summary:要旨 目的:師長が意図するリーダーシップとスタッフ看護師が認識するリーダーシップがどのように関連するのかを明らかにする. 方法:師長自身及びスタッフ看護師が認識したリーダーシップを尋ねる無記名自記式質問紙を配布し,41部署の師長41人とスタッフ看護師592人のデータをマルチレベル共分散構造分析にて分析した. 結果:師長が意図したリーダーシップとスタッフ看護師が認識するリーダーシップの間には曲線関係があり,師長が意図したリーダーシップが中程度以上に高くなると,師長が認識するリーダーシップ得点が増加するほど,スタッフが認識するリーダーシップ得点は減少していた. 結論:師長が意図するリーダーシップとスタッフ看護師が認識するリーダーシップの間にはずれが存在し,このずれはリーダーシップの認識が中程度以上であると,師長が自分のリーダーシップが優れていると認識すればするほど大きくなる可能性が示唆された.
Bibliography:原著
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.41.192