People-Centered Careパートナーシップ(PCCP)-16尺度の開発—市民と保健医療専門職の協同に着目した信頼性と妥当性の検討

要旨 目的:健康課題に共に取り組む市民と保健医療専門職(専門職)とのPeople-Centered Care(PCC)パートナーシップ-16尺度を開発し,信頼性と妥当性を検討した. 方法:PCCパートナーシップ尺度原案37項目を用いて市民と専門職を対象に調査し,内容妥当性の検討後,天井効果とI-T相関分析,主成分分析および確認的因子分析により,8因子構造の信頼性と妥当性を分析し,モデルの適合度の確認を行った. 結果:有効回答は329部であり,尺度は16項目に精錬された.PCCの構成要素8つによる分析の結果,8下位尺度では負荷量が .88以上,寄与率は77.0%以上,Cronbach'...

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Published in日本看護科学会誌 Vol. 40; no. 1; pp. 620 - 628
Main Authors 髙橋 恵子, 朝澤 恭子, 有森 直子, 亀井 智子, 麻原 きよみ, 大森 純子, 新福 洋子, 菱沼 典子, 田代 順子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護科学学会 2020
公益社団法人 日本看護科学学会
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ISSN0287-5330
2185-8888
DOI10.5630/jans.40.620

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Summary:要旨 目的:健康課題に共に取り組む市民と保健医療専門職(専門職)とのPeople-Centered Care(PCC)パートナーシップ-16尺度を開発し,信頼性と妥当性を検討した. 方法:PCCパートナーシップ尺度原案37項目を用いて市民と専門職を対象に調査し,内容妥当性の検討後,天井効果とI-T相関分析,主成分分析および確認的因子分析により,8因子構造の信頼性と妥当性を分析し,モデルの適合度の確認を行った. 結果:有効回答は329部であり,尺度は16項目に精錬された.PCCの構成要素8つによる分析の結果,8下位尺度では負荷量が .88以上,寄与率は77.0%以上,Cronbach's αは .70以上が確認された.PCCパートナーシップ尺度得点は「協同効用因子」得点と正の相関が認められた.また8因子16項目の仮説モデルの適合度を確認的因子分析で検討し,整合性を認めた. 結論:PCCパートナーシップ尺度16項目8因子構造を開発し,信頼性と妥当性が確保できた.
Bibliography:原著
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.40.620