看護大学生の看護実践における倫理的行動に関する質的検討

本研究の目的は、看護大学生の看護実践における倫理的行動の様相を質的に検討することである。4年次学生10名、実習指導者9名、看護学教員7名を対象に、看護大学生の看護実践における倫理的行動について、半構成的面接法を用いてグループインタビューにてデータを収集し(2016年6月〜11月)、質的帰納的に分析した。3者のデータを統合して分析を進めた結果、267のコード、53のサブカテゴリー、15カテゴリー、5コアカテゴリー【尊重に基づく相互関係の構築】【患者の権利の擁護】【看護実践の責任ある遂行】【チームでの協働による看護実践の向上】【責任を自覚した学習姿勢】が抽出された。患者との関係を深める際に必要とな...

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Published in日本看護倫理学会誌 Vol. 12; no. 1; pp. 11 - 19
Main Authors 相原 ひろみ, 細田 泰子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護倫理学会 20.03.2020
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ISSN1883-244X
2434-7361
DOI10.11477/mf.7001200096

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Summary:本研究の目的は、看護大学生の看護実践における倫理的行動の様相を質的に検討することである。4年次学生10名、実習指導者9名、看護学教員7名を対象に、看護大学生の看護実践における倫理的行動について、半構成的面接法を用いてグループインタビューにてデータを収集し(2016年6月〜11月)、質的帰納的に分析した。3者のデータを統合して分析を進めた結果、267のコード、53のサブカテゴリー、15カテゴリー、5コアカテゴリー【尊重に基づく相互関係の構築】【患者の権利の擁護】【看護実践の責任ある遂行】【チームでの協働による看護実践の向上】【責任を自覚した学習姿勢】が抽出された。患者との関係を深める際に必要となる対象を尊重した行動や、患者のプライバシーを守るための行動や代弁者としての行動など、学生が看護実践の場で求められている倫理的な行動が明らかになった。
Bibliography:原著論文
ISSN:1883-244X
2434-7361
DOI:10.11477/mf.7001200096