LC/MS/MSによるプロポリスエキス中のクロラムフェニコール分析

プロポリスエキス(エタノール抽出液)中のクロラムフェニコール(CAP)のLC/MS/MSを用いた分析法を検討した.前処理はプロポリスエキスを精製水で希釈後,塩化ナトリウムを加え塩析を行い,Oasis HLBにて精製を行った.LC条件は逆相カラム(Mightysil RP-18 GP Aqua, 2.0 mm×150 mm, 5 μm)を用い,移動相は10 mmol/L酢酸アンモニウム水溶液-アセトニトリル(75 : 25), 0.2 mL/minのアイソクラティックで行った.MSのイオン化はESIのネガティブモードで行った.本分析法によるプロポリスエキス中CAPの検出限界は0.05 ng/g,...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 49; no. 6; pp. 399 - 402
Main Authors 須賀, 啓子, 石井, 里枝, 望月, 直樹, 堀江, 正一, 青木, 恵理
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 2008
日本食品衛生学会
Subjects
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.49.399

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Summary:プロポリスエキス(エタノール抽出液)中のクロラムフェニコール(CAP)のLC/MS/MSを用いた分析法を検討した.前処理はプロポリスエキスを精製水で希釈後,塩化ナトリウムを加え塩析を行い,Oasis HLBにて精製を行った.LC条件は逆相カラム(Mightysil RP-18 GP Aqua, 2.0 mm×150 mm, 5 μm)を用い,移動相は10 mmol/L酢酸アンモニウム水溶液-アセトニトリル(75 : 25), 0.2 mL/minのアイソクラティックで行った.MSのイオン化はESIのネガティブモードで行った.本分析法によるプロポリスエキス中CAPの検出限界は0.05 ng/g, 定量下限は0.15 ng/gとなり,0.5 ng/gでの回収率は111.2%であった.本分析法を用いて,市販されているプロポリスエキス8検体を分析したところ,すべての検体においてCAPは不検出であった.
Bibliography:771684
ZZ00009680
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.49.399