LC-MS/MSによる農産物および畜水産物中のイプフェンカルバゾン分析法の開発

LC-MS/MSを用いた農産物および畜水産物中のイプフェンカルバゾンの分析法を開発した.農産物はアセトンで抽出し,n-ヘキサンと飽和塩化ナトリウム溶液を加えて液-液分配後,GC/PSAミニカラムとC18ミニカラムで精製した.一方,畜水産物はアセトンおよびn-ヘキサン混液で抽出し,アセトニトリル/ヘキサン分配で脱脂後,PSAミニカラムとC18ミニカラムで精製した.測定条件として分析カラムにC18を,移動相に0.01%酢酸含有アセトニトリル-水混液のグラジエントで,イオン化はESIのポジティブモードを用いた.農産物および畜水産物の計16食品を用いて,残留基準値濃度または一律基準値濃度(0.01 p...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 56; no. 5; pp. 205 - 210
Main Authors 石井, 里枝, 根本, 了, 手島, 玲子, 今井, 浩一, 尾上, 恵子, 髙野, 真理子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.10.2015
日本食品衛生学会
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.56.205

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Summary:LC-MS/MSを用いた農産物および畜水産物中のイプフェンカルバゾンの分析法を開発した.農産物はアセトンで抽出し,n-ヘキサンと飽和塩化ナトリウム溶液を加えて液-液分配後,GC/PSAミニカラムとC18ミニカラムで精製した.一方,畜水産物はアセトンおよびn-ヘキサン混液で抽出し,アセトニトリル/ヘキサン分配で脱脂後,PSAミニカラムとC18ミニカラムで精製した.測定条件として分析カラムにC18を,移動相に0.01%酢酸含有アセトニトリル-水混液のグラジエントで,イオン化はESIのポジティブモードを用いた.農産物および畜水産物の計16食品を用いて,残留基準値濃度または一律基準値濃度(0.01 ppm)における添加回収試験を行った結果,真度(n=5)は73~101%,併行精度は1.3~5.1%であった.また,本法による定量下限値は0.01 mg/kgであった.
Bibliography:ZZ00009680
900357
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.56.205