フルオレスカミン誘導体化HPLC法による食品中の不揮発性アミン類分析法

食品中の不揮発性アミン類分析法として,試料からヒスタミン,チラミン,プトレシンおよびカダベリンを5%トリクロロ酢酸溶液で抽出し,強陽イオン交換カラムInertSep MC-1を用いて精製した後,フルオレスカミンで誘導体化し,HPLC-FLで定量,LC-MS/MSで確認する方法を検討した.検討した分析法を用いて,生鮮魚介類,魚介加工品および発酵食品計11食品に不揮発性アミン類を100 mg/kgで添加し,添加回収試験を行った結果,真度81~100%,併行精度0.4~3.1%の良好な結果が得られた.これらの結果から,本法は食品中の不揮発性アミン類分析法として有用と考えられた....

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 60; no. 3; pp. 61 - 67
Main Authors 西村, 一彦, 上野, 健一, 久保田, 晶子, 加賀, 岳朗, 藤井, 良昭
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.06.2019
日本食品衛生学会
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.60.61

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Summary:食品中の不揮発性アミン類分析法として,試料からヒスタミン,チラミン,プトレシンおよびカダベリンを5%トリクロロ酢酸溶液で抽出し,強陽イオン交換カラムInertSep MC-1を用いて精製した後,フルオレスカミンで誘導体化し,HPLC-FLで定量,LC-MS/MSで確認する方法を検討した.検討した分析法を用いて,生鮮魚介類,魚介加工品および発酵食品計11食品に不揮発性アミン類を100 mg/kgで添加し,添加回収試験を行った結果,真度81~100%,併行精度0.4~3.1%の良好な結果が得られた.これらの結果から,本法は食品中の不揮発性アミン類分析法として有用と考えられた.
Bibliography:ZZ00009680
928007
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.60.61