摂食・嚥下フローチャート作成の試み

〔目的〕経口摂取に際し嚥下リハビリテーションなどを含めた専門的な対応が必要と思われる症例を判別する摂食・嚥下フローチャートを作成する。 〔対象〕嚥下造影 (videofluorography: 以下VF) を施行した嚥下障害患者28例 (平均年齢78.7±11.3歳)。 〔方法〕反復唾液テスト,改訂水飲みテスト,食物テストの代表的テストを評価し,VF所見,藤島の摂食・嚥下能力のグレードとの関連を調査した。 〔結果〕反復唾液テスト (感度0.83,特異度0.22),改訂水飲みテスト (感度0.56,特異度0.72),食物テスト (感度0.33,特異度0.75),嚥下造影,藤島の摂食・嚥下能力のグ...

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Published inNihon Nōson Igakkai zasshi Vol. 58; no. 5; pp. 526 - 532
Main Authors 安達, 奈津美, 新谷, 周三, 日野, 太郎, 庄司, 浩孝, 老川, 千鶴, 山本, 泰三, 井上, 朋子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 01.01.2010
日本農村医学会
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ISSN0468-2513
1349-7421
DOI10.2185/jjrm.58.526

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Summary:〔目的〕経口摂取に際し嚥下リハビリテーションなどを含めた専門的な対応が必要と思われる症例を判別する摂食・嚥下フローチャートを作成する。 〔対象〕嚥下造影 (videofluorography: 以下VF) を施行した嚥下障害患者28例 (平均年齢78.7±11.3歳)。 〔方法〕反復唾液テスト,改訂水飲みテスト,食物テストの代表的テストを評価し,VF所見,藤島の摂食・嚥下能力のグレードとの関連を調査した。 〔結果〕反復唾液テスト (感度0.83,特異度0.22),改訂水飲みテスト (感度0.56,特異度0.72),食物テスト (感度0.33,特異度0.75),嚥下造影,藤島の摂食・嚥下能力のグレードを検討した結果,改訂水飲みテスト,食物テストを採用した。しかし改訂水飲みテスト,食物テストがカットオフ値以上であった4例は誤嚥していた。この4例はいずれも脳卒中後遺症のある症例であったことも考慮して,フローチャートを作成した。
Bibliography:ZZ00011651
790719
ISSN:0468-2513
1349-7421
DOI:10.2185/jjrm.58.526