心膜に顕著な病変のみられた豚リンパ肉腫の1例

心膜にのみ顕著な病変のみられたリンパ肉腫の1例を病理学的に検索した.症例は雑種5歳 (体重約200kg) の雌豚で, 心臓は全体的に直径1~3cm, 厚さ1~2cmの半球状~ 円盤状黄白色の腫瘍組織に覆われていた.組織学的に, 腫瘍は円形ないし類円形の中型核を有し, 狭い細胞質を持つリンパ球様の細胞よりなり, 一層の中皮細胞によって覆われていた.右側冠状溝部にそって腫瘍細胞の心筋内への浸潤が認められた....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inNippon Juishikai zasshi Vol. 41; no. 8; pp. 587 - 589
Main Authors 渡, 昭博, 斉田, 清, 井上, ますお, 野村, 靖夫, 栗原, 貯
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医師会 01.08.1988
Online AccessGet full text
ISSN0446-6454
2186-0211
DOI10.12935/jvma1951.41.587

Cover

More Information
Summary:心膜にのみ顕著な病変のみられたリンパ肉腫の1例を病理学的に検索した.症例は雑種5歳 (体重約200kg) の雌豚で, 心臓は全体的に直径1~3cm, 厚さ1~2cmの半球状~ 円盤状黄白色の腫瘍組織に覆われていた.組織学的に, 腫瘍は円形ないし類円形の中型核を有し, 狭い細胞質を持つリンパ球様の細胞よりなり, 一層の中皮細胞によって覆われていた.右側冠状溝部にそって腫瘍細胞の心筋内への浸潤が認められた.
Bibliography:ZZ00014801
381529
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.41.587