チオセミカルバジド系化合物のイネ白葉枯病防除効果

薬剤の田面水中施用による効力検定法により, イネ白葉枯病防除に有効な化合物をチオセミカルバジド系に見いだした. チオセミカルバジド系化合物中1-低級アルキルチオセミカルバジドのイネ白葉枯病防除効果が高く, なかでも1-メチルチオセミカルバジドの効果が最も良好であった. 1-メチルチオセミカルバジドは防除有効濃度の20倍施用してもイネに薬害を与えず予防, 治療効果ともに高く, また長い持続効果を示した. 他の水面施用薬である殺菌剤, 殺虫剤, 除草剤との混用も可能であった. 茎葉に散布した場合防除効果は認められず, また寒天培地上におけるイネ白葉枯病菌に対する抗菌力は認められなかった....

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Published inJournal of Pesticide Science Vol. 1; no. 2; pp. 95 - 99
Main Authors 大森, 薫, 石田, 秀弌, 見里, 朝正, 馬場, 猛夫, 鈴木, 利幸, 中川, 泰三, 小池, 謙吾
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農薬学会 1976
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ISSN1348-589X
0385-1559
1349-0923
DOI10.1584/jpestics.1.95

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Summary:薬剤の田面水中施用による効力検定法により, イネ白葉枯病防除に有効な化合物をチオセミカルバジド系に見いだした. チオセミカルバジド系化合物中1-低級アルキルチオセミカルバジドのイネ白葉枯病防除効果が高く, なかでも1-メチルチオセミカルバジドの効果が最も良好であった. 1-メチルチオセミカルバジドは防除有効濃度の20倍施用してもイネに薬害を与えず予防, 治療効果ともに高く, また長い持続効果を示した. 他の水面施用薬である殺菌剤, 殺虫剤, 除草剤との混用も可能であった. 茎葉に散布した場合防除効果は認められず, また寒天培地上におけるイネ白葉枯病菌に対する抗菌力は認められなかった.
Bibliography:131879
ZZ00015061
ISSN:1348-589X
0385-1559
1349-0923
DOI:10.1584/jpestics.1.95