味噌用乳酸菌乾燥スターターの開発

流動層乾燥法を用いてTetmgenococcus halophilaの乾燥スターターを開発した。乾燥菌体の生残率を高めるために, 乾燥用保護材, 乾燥用基材ならびに乾燥条件について検討した。用いた乾燥用保護材の中でも, スクロースは20%濃度で最も高い生残率を示し, 乾燥用基材ではスキムミルクが適していた。乾燥条件では吹き付け液の流速を8ml/minおよび温風の風速を11m/secとした場合に良好な結果が得られた。以上の条件下で, T. halophilaの生残率は98.6%に達した。 味噌用乳酸菌T. halopilaは風味に優れた明るい色調の味喀を醸造するために必要であり, 本研究で開発し...

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Published inNippon Jōzō Kyōkaishi Vol. 97; no. 4; pp. 307 - 313
Main Authors 浅野, 行蔵, 吉川, 修司, 富永, 一哉, 田村, 吉史, 下林, 義昭
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本醸造協会 01.04.2002
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ISSN0914-7314
2186-4012
DOI10.6013/jbrewsocjapan1988.97.307

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Summary:流動層乾燥法を用いてTetmgenococcus halophilaの乾燥スターターを開発した。乾燥菌体の生残率を高めるために, 乾燥用保護材, 乾燥用基材ならびに乾燥条件について検討した。用いた乾燥用保護材の中でも, スクロースは20%濃度で最も高い生残率を示し, 乾燥用基材ではスキムミルクが適していた。乾燥条件では吹き付け液の流速を8ml/minおよび温風の風速を11m/secとした場合に良好な結果が得られた。以上の条件下で, T. halophilaの生残率は98.6%に達した。 味噌用乳酸菌T. halopilaは風味に優れた明るい色調の味喀を醸造するために必要であり, 本研究で開発した乾燥スターターにより, 味喀工場内で乳酸菌が容易に扱えるようになり, 味噌製造に寄与すると期待される。
Bibliography:ZZ00020787
650562
ISSN:0914-7314
2186-4012
DOI:10.6013/jbrewsocjapan1988.97.307