花ウメ品種のin vitroにおけるシュートの増殖および発根

花ウメの品種のin vitroでのシュートの増殖と発根の最適条件を検討した.シュートの増殖にはBA5または10μM添加区がもっとも効果的であり,ゼアチンやCPPUでは効果が少なかった.一方,シュートの伸長ではゼアチンが有効で特に5μM添加区がもっとも効果的であった.また,BAやCPPUの効果は劣った.シュートの生存率および増殖に及ぼす糖の影響はソルビトールがもっとも効果的であり,スクロースやグルコースでは生存率やシュートの増殖とも劣った.シュートからの発根はIBA 1または2μM添加区で40.0~93.3%の発根率が得られた.また,暗黒処理は発根率と平均根数を増加した....

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Published inEngei Gakkai zasshi Vol. 65; no. 1; pp. 155 - 159
Main Authors 原田, 久, 村井, 泰広, 高木, 敏彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 園芸学会 1996
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ISSN0013-7626
1880-358X
DOI10.2503/jjshs.65.155

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Summary:花ウメの品種のin vitroでのシュートの増殖と発根の最適条件を検討した.シュートの増殖にはBA5または10μM添加区がもっとも効果的であり,ゼアチンやCPPUでは効果が少なかった.一方,シュートの伸長ではゼアチンが有効で特に5μM添加区がもっとも効果的であった.また,BAやCPPUの効果は劣った.シュートの生存率および増殖に及ぼす糖の影響はソルビトールがもっとも効果的であり,スクロースやグルコースでは生存率やシュートの増殖とも劣った.シュートからの発根はIBA 1または2μM添加区で40.0~93.3%の発根率が得られた.また,暗黒処理は発根率と平均根数を増加した.
Bibliography:541432
ZZ00015006
ISSN:0013-7626
1880-358X
DOI:10.2503/jjshs.65.155