中枢神経に病巣のみられた仔牛の播種性アスペルギルス症の1例

過去10年間における当教室での仔牛の剖検例406例中に19例の深在性真菌症を認めた,そのうちアスペルギルス症の1例の中枢神経,腎臓,心臓,気管支リンパ節および末梢神経に播種性病巣が認められ,原発巣は肺が考えられた. さらに消化器系アスペルギルス症およびムコール症を伴っていた. 早産による虚弱体質,出生時の股関節脱臼,抗生物質およびデキサメサゾンの投与による感染への抵抗性の低下が真菌感染の前駆要因と考えられた....

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Published inJapanese journal of veterinary science Vol. 50; no. 1; pp. 131 - 137
Main Authors 八田, 嘉明, 松川, 清, 千早, 豊, 岡田, 洋之, 有沢, 幸二, 古澤, 幸夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医学会 1988
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ISSN0021-5295
1881-1442
DOI10.1292/jvms1939.50.131

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Summary:過去10年間における当教室での仔牛の剖検例406例中に19例の深在性真菌症を認めた,そのうちアスペルギルス症の1例の中枢神経,腎臓,心臓,気管支リンパ節および末梢神経に播種性病巣が認められ,原発巣は肺が考えられた. さらに消化器系アスペルギルス症およびムコール症を伴っていた. 早産による虚弱体質,出生時の股関節脱臼,抗生物質およびデキサメサゾンの投与による感染への抵抗性の低下が真菌感染の前駆要因と考えられた.
Bibliography:ZZ00004647
393126
ISSN:0021-5295
1881-1442
DOI:10.1292/jvms1939.50.131