高品質な乾燥食品の生産を実現させる高機能乾燥機の研究開発と製品化

野菜などの食品乾燥の品質と効率を考慮した最適乾燥条件の迅速決定方法を確立するために,画像情報を含む各種オンラインモニタリングデバイスを実装した乾燥装置を開発した.はじめに,デジタルカメラ,温湿度センサー,電子天秤を搭載した連続測定が可能な実験室レベルの小型乾燥装置を製作し,この装置を基に,センサーとサンプルポートを装備した小型の試験研究用棚段乾燥装置を作製した.モデル食品の乾燥過程の画像をオンラインで撮影するとともに,サンプルポートからサンプリングした試料の遊離アミノ酸濃度を測定したところ材料温度が上昇する乾燥後期で減少し,同時に乾燥試料表面の変色(褐変)が生じていた.材料の画像と材料温度のモ...

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Published inJapan Journal of Food Engineering Vol. 24; no. 1; pp. 11 - 18
Main Authors 有馬, 秀幸, 山本, 修一, 木原, 功一朗, 木原, 康博, 木原, 利昌
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本食品工学会 15.03.2023
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ISSN1345-7942
1884-5924
DOI10.11301/jsfe.23623

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Summary:野菜などの食品乾燥の品質と効率を考慮した最適乾燥条件の迅速決定方法を確立するために,画像情報を含む各種オンラインモニタリングデバイスを実装した乾燥装置を開発した.はじめに,デジタルカメラ,温湿度センサー,電子天秤を搭載した連続測定が可能な実験室レベルの小型乾燥装置を製作し,この装置を基に,センサーとサンプルポートを装備した小型の試験研究用棚段乾燥装置を作製した.モデル食品の乾燥過程の画像をオンラインで撮影するとともに,サンプルポートからサンプリングした試料の遊離アミノ酸濃度を測定したところ材料温度が上昇する乾燥後期で減少し,同時に乾燥試料表面の変色(褐変)が生じていた.材料の画像と材料温度のモニタリングから重要な情報を得ることができる可能性とメカニステイックモデルシミュレーションは最適乾燥プログラムの設定に有用であることが示唆された.
Bibliography:951883
ZZ20014033
ISSN:1345-7942
1884-5924
DOI:10.11301/jsfe.23623