コマーシャル•ウズラ集団の遺伝的変異性

コマーシャル•ウズラ集団間の遺伝的分化の程度を評価するため,21業者からのウズラ卵の卵白と卵黄の蛋白質を電気泳動法で分析した。卵白リゾチーム,卵白Y蛋白質および卵黄アルブミンを支配する座位についての遺伝子頻度を用いてWRIGHT (1965)のF統計量のFISとFSTを計算した。FIS値は7集団で負の値が,また21集団の3座位の平均として0.136,アルブミン座位を除外した2座位の平均として0.079の値が得られた。FST値は3座位については0.056,2座位では0.084であり,先に木村と藤井(1989)が報告した値に比べると,コマーシャル集団に関しては今回の結果の方が高く,また研究用ウズラ...

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Published inNihon Kakin Gakkaishi Vol. 30; no. 4; pp. 316 - 318
Main Authors 福田, 博司, 木村, 正雄, 佐野, 晶子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本家禽学会 01.07.1993
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ISSN0029-0254
DOI10.2141/jpsa.30.316

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Summary:コマーシャル•ウズラ集団間の遺伝的分化の程度を評価するため,21業者からのウズラ卵の卵白と卵黄の蛋白質を電気泳動法で分析した。卵白リゾチーム,卵白Y蛋白質および卵黄アルブミンを支配する座位についての遺伝子頻度を用いてWRIGHT (1965)のF統計量のFISとFSTを計算した。FIS値は7集団で負の値が,また21集団の3座位の平均として0.136,アルブミン座位を除外した2座位の平均として0.079の値が得られた。FST値は3座位については0.056,2座位では0.084であり,先に木村と藤井(1989)が報告した値に比べると,コマーシャル集団に関しては今回の結果の方が高く,また研究用ウズラ集団のそれに比べると1/2程度であった。
Bibliography:ZZ20005654
501242
ISSN:0029-0254
DOI:10.2141/jpsa.30.316