異なる副資材を用いた乳牛ふん堆肥化早期のアンモニア揮散

副資材として籾殻,おが粉,廃紙を,乳牛ふんにそれぞれ乾燥質量比で全体の15%と30%となるように混合し,堆肥化時のアンモニア揮散を検討した。容積1Lの密閉反応槽により,副資材混合時も乳牛ふんのみの場合と同様に材料温度が変化するように制御して堆肥化を行った。乳牛ふんへの副資材混合は揮散アンモニアの質量を減少させたが,乳牛ふん由来の全窒素を基準とする相対揮散では,おが粉と廃紙を混合したときには乳牛ふんのみの堆肥化と変わらず,逆に籾殻混合では乳牛ふんのみのときよりも大きくなった。以上の結果から,本実験で設定した副資材混合率では,副資材混合により乳牛ふん堆肥化時のアンモニア揮散を抑制できないとみられる...

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Published inNōgyō Kikai Gakkaishi Vol. 71; no. 5; pp. 5_81 - 5_87
Main Authors 立石, 貴浩, 前田, 武己, 小藤田, 久義, 築城, 幹典
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 農業食料工学会 01.09.2009
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ISSN0285-2543
1884-6025
DOI10.11357/jsam.71.5_81

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Summary:副資材として籾殻,おが粉,廃紙を,乳牛ふんにそれぞれ乾燥質量比で全体の15%と30%となるように混合し,堆肥化時のアンモニア揮散を検討した。容積1Lの密閉反応槽により,副資材混合時も乳牛ふんのみの場合と同様に材料温度が変化するように制御して堆肥化を行った。乳牛ふんへの副資材混合は揮散アンモニアの質量を減少させたが,乳牛ふん由来の全窒素を基準とする相対揮散では,おが粉と廃紙を混合したときには乳牛ふんのみの堆肥化と変わらず,逆に籾殻混合では乳牛ふんのみのときよりも大きくなった。以上の結果から,本実験で設定した副資材混合率では,副資材混合により乳牛ふん堆肥化時のアンモニア揮散を抑制できないとみられる。
Bibliography:780827
ZZ00015065
ISSN:0285-2543
1884-6025
DOI:10.11357/jsam.71.5_81