GC/MS(SCANモード)およびHPLCによる野菜・果実中残留農薬の多成分一斉分析法

6種類の野菜・果実試料を用いて,アセトニトリル抽出,塩析・アセトニトリル/ヘキサン分配,ENVI-Carb/LC-NH2による精製という簡便な方法で前処理を行い,GC/MS(SCANモード)とHPLCを併用して139農薬を分析する方法を検討した.GC/MSで106農薬中94農薬に対して,また,HPLCでは33農薬中23農薬に対して良好な回収率を得ることができた.回収率が70~120%を外れる農薬の中でも数種類(イマザリルなど)は,スクリーニングメソッドとして本分析法による分析は可能であると思われた.本分析法の検出限界は,残留農薬告示試験法に示された検出限界と同等またはそれ以下であった....

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 44; no. 5; pp. 253 - 262
Main Authors 大谷, 有二, 柿本, 芳久, 條, 照雄, 船木, 紀夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 2003
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.44.253

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Summary:6種類の野菜・果実試料を用いて,アセトニトリル抽出,塩析・アセトニトリル/ヘキサン分配,ENVI-Carb/LC-NH2による精製という簡便な方法で前処理を行い,GC/MS(SCANモード)とHPLCを併用して139農薬を分析する方法を検討した.GC/MSで106農薬中94農薬に対して,また,HPLCでは33農薬中23農薬に対して良好な回収率を得ることができた.回収率が70~120%を外れる農薬の中でも数種類(イマザリルなど)は,スクリーニングメソッドとして本分析法による分析は可能であると思われた.本分析法の検出限界は,残留農薬告示試験法に示された検出限界と同等またはそれ以下であった.
Bibliography:681777
ZZ00009680
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.44.253